子供のお金の教育で自宅でお店屋さんごっこをするメリット/自由研究にも使える

コーヒー始めました



近年、若者を対象にした手軽な小口投資が人気を集めるなど若年層への金融リテラシー向上や金融教育の重要性が説かれています。

将来、子どもが経済的に困らないようにするだけでなく思考力を鍛える意味でもこの分野はかなり重要です。

若くして独立起業を成功させる人や億万長者になる人は共通して子どもの頃に金融教育を受けていたり、学生時代に規模に関わらず自分で商売をしている人ばかり。

しかし、実際に自宅では子供にどのようなお金の教育をすれば良いか分からないですよね。今回は自由研究の題材にもなるお店屋さんごっこのメリットと、具体的な方法をご紹介します。



金融リテラシーが必要な理由


子どもが将来大学などを経て社会人になった時に自分で稼いだ給料で生活をしていかなくてはなりません。

これまで当たり前にお手伝いをしてきた子は家事がそこまで苦にならないかもしれませんが、若いうちは給料のほとんどを旅行・遊び・衣類代などで浪費してしまう傾向があります。

収入に対する支出や毎月のやりくりに貯金、投資など将来自分のライフプランを明確に定めるためには”金銭感覚”、つまりお金の「使い方・増やし方・節約」を体得しておく必要があります。

「金持ち父さん貧乏父さん」シリーズの著者で不動産投資家としてアメリカで成功を収めている”ロバート・キヨサキ氏”も子どもへのファイナンシャル教育の重要性をたびたび訴えかけており、著書「改訂版 金持ち父さんの子供はみんな天才: 親だからできるお金の教育 (単行本)」の中でこう述べています。

年をとるにつれて、お金と引き換えに、今まで以上の自由や幸福、健康、その他いろいろな人生の選択肢を手に入れることができるようになれば、ファイナンシャル・インテリジェンスが増えていると考えていい。

飛行機のファーストクラスもエコノミークラスも到着時間は同じ。
でもエコノミークラスに乗っている人の大部分は、選択肢を1つしか持っていない。

お金は力だ。

なぜなら、より多くのお金を持っていれば、それだけ多くの選択肢が与えられるからだ。

金融やお金に関する知性を身に付けることで人生の選択肢が増えるというのは本当に重要なことですよね。この他にもロバート・キヨサキ氏は知育玩具として「キャッシュフロー」という言わば”金融をテーマにした人生ゲーム”のようなものを開発するなど彼の考えに賛同する多くの家庭から人気を集めています。

キャッシュフロー 101 (日本語版)

お金教育3つのメリット

お金で変わるお金の教育が子どもの大きな財産となり人生に与えるメリットを3つご紹介します。

いずれも大人になってから社会生活を送っていく上でも裕福な心を手に入れるためにもとても重要なことですね。


人生の選択肢が増える

前章にもあったようにより裕福でお金が入ってくるようになると人生は豊かになります。それは、何でも欲しい物が買えて行きたいところはどこでも行けるといった物質的な幸福ではなく、知性が身に付いているという点において選択肢が増えているのです。

毎月決められた少ないお小遣しかもらえず金融インテリジェンスが低い子は、その中でやり繰りをしてそれ以上に高いものは諦める。もしくは何カ月もお小遣を貯めて買う。この方法しか考えつきません。

しかし、金融インテリジェンスが高い子は足りない分を補うためにはどうすれば良いのか?を考えるようになります。

具体的には両親の手伝いやマッサージの引き換え対価として追加でお小遣をもらったり、身の回りにあるもので小さな商売を始めてみたりするでしょう。

このように幼少期から両者には発想の違いがあり、その差は大人になるにつれて次第に大きくなりやがて”被労働者”と”経営者”という大きな違いになります。

別に経営者にならなくても良いのですが基本的に選択肢が増えることで、他の人より将来の目標設定や安定した幸福な人生を送りやすいと言えるでしょう。

知恵が身に付く

金融インテリジェンスを身に付けた子ははじめは頭をフル回転させてお小遣を増やすにはどうすれば良いか考えます。

始めに思いつくのはお手伝いなど”労働型報酬”。多くのボランティアや屋外活動に顔を出すようになりそれなりに充実しますが、ある日突然気付くことでしょう。

「時間を使って稼ぐには限界がある」

そうすると次に考えることは①人に働いてもらう②勝手に儲かる仕組みを作ることに専念するようになりますが、始めは失敗ばかりしてしまうでしょう。この時はご両親は暖かい目で見守って導いてあげることが大切です。

しかし、すでに金融インテリジェンスがありこれまでも自分の知恵を絞り出して解決してきた子は”自信””問題解決能力”が高いのですぐに諦めることはしないでしょう。

やがてその知恵は安定した仕組みを作り出し「投資型報酬」に変化していきます。この重要性に気付いた子は大人になってから商売の才能を発揮することは間違いありません。

達成感を得ることで自信に繋がる

知恵を絞って解決すると家族や友達から「○○くんありがとう!すごいね!」と褒められます。すると次第にその子は解決するごとに達成感を味わって自信を膨らませていきます。

「達成感を味わう=自ら進んで行う」ようになると何事に対しても積極的になります。意欲的で自分で目標を立てて生きていけることは現代においてとても重要。

子育ての環境が悪いと言われますがひと昔前に比べてはるかに子供の見守り・義務教育・学童施設・遊び場・スマホ・ゲームなど娯楽など物質的な幸福は高いですよね。

庇護が強すぎて才能や個性があるのに大人になってから積極的に社会参加する精神力を持っていない人が世の中にはたくさんいます。学力とは切り離して”生き抜いていくための力”として金融インテリジェンス知識は欠かせないものです。

自由研究にも使えるお店屋さんごっこのやり方

コーヒー屋我が家では日常的にコーヒーを飲む習慣があるので「コーヒー屋さん」と名前を付けて実践しました。

その方法を順を追ってご紹介します。

手順①まず商売の方法を考えよう

まず、お店屋さんという設定なので、

①どんなニーズがあるか

②何を売るか

③誰に売るのか

を明確にする必要があります。我が家では①は毎日コーヒーを飲みたいと思っているママとパパ、②はコーヒーを売る、③は買うのは基本的にパパとママ。

カンタンですがもっとも商売で基本的な考え方なので、これをしっかり決めて紙に書いておくことがファイナンス教育の第一歩ですね。

手順②仕入れる

次にママとパパが好きでいつも飲んでいるコーヒーを調査します。そして、実際にスーパーに赴いて子どもの貯金から対象になる商品を買ってもらいます。

個包装の方が販売しやすく失敗しないのでスティックタイプがおすすめ。1箱350円で30本入りなら1本の単価は12円ほど。

くれぐれも親が買ってあげようという親心は子どもの興味の妨げになるため、お子さん自身のお小遣や貯金を使うようにしましょう。

手順③値段決め

次に仕入れたコーヒーのスティック1本をいくらにしようか子どもが決めてもらいましょう。分からなくて聞いてきたときは「1本いくらで売ったらあなたが儲かるかな?」と上手に促してみて下さい。

”値段を決める”という行為は会社でも一番偉い経営者が決める仕事なので、自宅のコーヒー屋さんを営業するのは子どもだと言うことをしっかり理解してもらいましょう。

我が家では”1本20円”に決定。基本的にスティックタイプだと子どもが寝ている夜に飲むこともあると思うのでお金を入れる”箱”やカンタンにお金の出し入れができる貯金箱を用意しておきましょう。

手順④おまけ(付加価値)

我が家では1本20円と決めてもらったのですが私の意地悪で、

「お父さんはスーパーで買ったら12円で一杯飲めるのに、あなたのコーヒー屋さんから買ったら20円もするんだね。」

と伝えると子どもは意味が分からなかった様子でどうすればいいの?と困り気味だったので、こう伝えてみました。

「スーパーでは安く買えて、コンビニでは高くなるのにどうしてみんなコンビニに行くんだろうね?」

「う~ん…近いから?」

「そうだよ、どこにでもあってスーパーまで行かなくても買えて便利だからコンビニは人気があるんだよ。」と。

つまり、私が子どもに伝えたかったのはあなたのコーヒー屋さんで買うと何か”良いこと”とか”他とは違うオマケ”などの付加価値があるとお客さんは喜んで買ってくれるよ、ということ。

そこで子どもと話し合ってスティック1本1本に”感謝の言葉”を書いてもらうことになりました。何気ない子どもからのメッセージとか手紙って貰うと嬉しいですよね!

「ありがとう」「お仕事、お疲れさま」「好きだよ」など簡単なメッセージ入りにすることでこのコーヒー屋さんはママとパパにとってワクワクして買いたくなるサービスとしてオープンする準備が整いました。

手順⑤販売スタート

いよいよ、販売開始です。簡易なオープンのお知らせと値段を書いたチラシを手作りで作成してお金入れ箱に貼りつけました。

朝早く起きたときは自分でお金を入れてスティックを1本取り出して飲みますが、夜はなるべく子どもの目の前で購入します。

ちなみに10円玉がなくなると困るので最初はママとパパはたくさん両替してもらってて下さい。笑

準備段階ではあまり乗り気じゃなかった我が子は毎日お金が入ってくる仕組みが気に入ったのか毎日「コーヒーまだ飲まないの?」と聞いてくるようになり明らかに積極性・やる気が出ていることが見て分かりますね。

手順⑥毎日必ずレジ閉めと帳簿付け

準備する段階から言い聞かせてきたのは”必ず寝る前にいくら売れたか計算してノートに書くように”ということ。

コンビニやスーパーでもレジ閉め→計算があるようにお金の計算と帳簿付けを遊び感覚で行ってもらっています。ノートには”日付””一日の売上””合計金額”を記入できるよう線引きしておいて下さい。

ほぼ毎日するようになることでレジの計算力も早くなり合計でどのくらい稼げたか実感してもらうことが目的ですね。

お店屋さんごっこの基礎を学んだら応用する



今回のコーヒー屋さんの場合は単純計算すると、

▼コーヒー1箱の売上▼

仕入れ:350円
売上:1本20円×30本=600円
利益:600円-350円=250円

このようになり利益は250円。ジュースが1、2本しか買えないわずかな金額ですが子どもにとっては人生で初めて稼いだお金には違いありません。

しかし、成長途上にある子どもが知恵を絞ってもっと上を目指すために促して応用させてみましょう。

応用例①売上が悪いとき

我が子が自宅でお店屋さんをすることによって一定のお金の流れを理解させることはできます。しかし、初めは協力的だった両親とも商品に飽きてしまうことがあります。

我が家でもコーヒーは好きで毎日飲むけどたまには違うものが飲みたくなる時もあるし、夏は冷たいアイスコーヒーに買えて欲しいと思うこともありました。

そこで、毎日飲まなくなった頃に子どもにこう伝えました。

「最近売り上げが減ってるんじゃない、原因は何だと思う?」

「…パパが飲んでくれないからじゃん」

「確かにそうだけど、ママとパパをちゃんとしたお客さんとして見てね。お客さんの気持ちに立って、今なにが欲しいのか聞いて回ったりすることも必要だよ」

このようにお店屋さんをやりっ放しにするのではなく、初めから毎日帳簿をつけさせているのは売上成績の振り返りをして欲しいからです。

いきなり解決はできないのでまずは子ども自身に考えさせてみましょう。分からないときはさりげなくアドバイスするスタンスは変えずに。

応用例②他の仕入を考える

売上が悪い話しをした翌日子どもがこう言いました。

「じゃあ、違うコーヒーも買おうか?」

「そうだね。じゃあ一緒に買いに行こうか!」

そして我が家のコーヒー屋さんには新しい「アイスコーヒー」というメニューが登場。もちろんカンタンに作れるタイプですね。

連日続く猛暑のおかげで新しいメニューの「アイスコーヒー」は毎日売れるようになりました。もちろん買うのはママとパパですが、お客さんのニーズ”を少しだけ感じ取ってくれたようです。

基本的にスティックタイプは開封しなければ消費期限は割と長持ちするので、ムダになることは少ないし何よりお客さん(ママとパパ)にとってメニューの選択肢が増えたことで最終的に売り上げが復活して利益が増えるのは子ども自身ですよね。

ただし、応用は難しく子どもがすねてやる気をなくしてしまっては元も子もありませんので、その辺りは状況を見ながら上手に誘導する必要があります。

応用例③もっと稼ぐためには

子どもは子どもであるが故に利益を追求するには少し制限があります。

それは自分自身の資金(貯金)に限界があるし学校があるので活動時間も限られてしまうことがあります。しかし、土日を活用すればそれは決してムリな話しではありません。

我が家では応用編として「フリマ」に目をつけました。どの地域でも幼児・小児向けのフリマって開催されているものですよね。

そこで自分の要らなくなったオモチャや本を売るということ。このフリマの面白く優れている点は全ての商品に「値段」をつけないといけないという点。

初めはべらぼうに安く設定しまうこともありますが限定物だったり、サンリオやアンパンマンなどの人気キャラだと状態が悪くなければ少しぐらい高くても売れるもの。

この頃にはコーヒー屋さんで250円稼ぐ大変さと時間がかかることを体感している我が子は、一日のフリマで”1,000円”の利益が出たことに興奮していたのを今でも覚えています!

このように応用する方法はいくらでもあるし、親の監視の下であればこう言った金融インテリジェンスを身に付けるチャンスはどこにでも落ちているものなので、ぜひお子さんに教える際に活用することをおすすめします。

その他に子供の積極性を磨く方法

スピーチ金融インテリジェンスに関わらず子どもの積極性は好奇心・探求心に直結するため人生の中でどの職業や環境においても重要な意味をもっています。

近年は消極的な子が多いと言われていますが、具体的にどのようにすれば積極性を身に付けることができるのでしょうか。

2つほど具体策を紹介しておきます。


コミュニケーションを磨くことが第一

子どものが積極的にならない理由の一つとして”コミュニケーション力の弱さ”がよく指摘されることがあります。

これは、性格にかかわらず「積極的になれない=自分に自信がない」のは双方向の言葉のキャッチボールが下手なことに起因しています。

私が生まれた昭和から幼少期を過ごした平成初期はテレビゲームがようやく発売された頃でそれまでの遊びと言えば基本的に友達と屋外で遊ぶことでした。

日曜日も午前中から夕方遅くまで友達としゃべったりスポーツしていることが当たり前だったので、自然とコミュニケーション能力は鍛えられていきますが、現代っ子は塾に習い事、ゲーム・スマホ・Youtubeなどデジタルと対面している時間が圧倒的に多いと言えるでしょう。

子どもの性格や思考が固まってくる幼少~小学校にかけてはなるべくデジタル機器は時間制限を設けたり、子どもに色んな経験をさせたり、親子の会話を増やすなどコミュニケーション能力を鍛えることが積極性を磨くもっとも有効な方法と言えます。

友達と遊ぶチャンスを削らない

これは私の実体験ですが私を含め友人の話しを聞いていても共通していたのが親自身が「子ども同士の遊ぶ約束やチャンスを削ってしまっていること」。

大人の目を離れて小さい子どもだけで外で遊んでいるのは怖いものですし、それが女の子であればなおさら目の届く範囲に置いておきたいものですよね。

でも、近所の子どもが遊びに誘う目的で玄関のチャイムを鳴らしたのに親が「ごめんね。今から出掛けるの」と断ったり居留守を使った経験がある親御さんって意外と多いもの。

我が子が遊ぶ友達は相手の親も含めて安心できる環境を作ってあげることは必要ですが、それ以上に庇護にするのは子どものコミュニケーション能力の妨げになっているケースが存在します。

それを防ぐためにも家族ぐるみで付きあいを始めてみたり、スポーツクラブに入ったり集団活動を行う環境を作ってあげることが重要です。

まとめ

今回は自由研究のテーマにもなり子どもの金融インテリジェンスを鍛えるため我が家で実践した「コーヒー屋さん」を例に紹介してきました。

大事なのでもう一度言いますが、子どもの金融インテリジェンスを鍛えることによって以下のようなメリットがあります。

➡人生の選択肢が増える

➡知恵が身に付く

➡達成感を得ることで自信に繋がる

これらは学校や塾では絶対に学べるものではないのに、大人になってからは学力以上に必要な”生き抜いていく力”に直結します。

単に稼げる能力を身に付けるだけでなく”人生の幸福度を上げる”ためにも”積極性を高める”ためにもお子さんのいる家庭ではぜひ、実践して欲しいと思っています。


ABOUTこの記事をかいた人

ブログ・投資・ビジネスをメインテーマにした俳句ブログ『Office Exitの俳句』編集者。ブログ運営→投資→ブラック企業から独立。ブログ収益360万、投資収益450万。趣味は俳句。特技は俳句。仕事も俳句。NHK全国俳句大会『入賞』、枕草国際俳句大会『入賞』、子規顕彰全国俳句大会『入賞』、福岡総合俳句大会『優秀賞』。