選挙カーがうるさい件!走る時間は決まってる?地方統一選挙の仕組みを徹底解説

演説③




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【yashi】

ブログ・投資・ビジネスをメインテーマとした『Office Exitの俳句』編集者。

ブログ運営→投資→ブラック企業から独立。ブログ収益360万、投資収益450万。

趣味は俳句。特技は俳句。仕事も俳句。自称まじめ君。
NHK全国俳句大会『入賞』、枕草国際俳句大会『入賞』、子規顕彰全国俳句大会『入賞』、福岡総合俳句大会『優秀賞』。

 

選挙が始まると必ず出てくるのが選挙カーが「うるさい」という住民の苦情。

 

ひたすら候補者の名前を連呼するだけで、興味を惹かれるような事もない過去の古いしきたりです。

 

かく言う私も数年前に知人の立候補で後援会事務所に引っ張られた経験があり、選挙とはどういうものか、その肉弾戦を目の当たりにしました。

 

今回はその経験を生かして選挙カーは何時から何時まで走ってるのか?選挙の現状と併せてご紹介します。



選挙カーの選挙における位置づけ

選挙カー①
立候補者の顔と名前で彩られた白いバンが街中を走り回って、ウグイス嬢が大きな声で叫ぶ選挙カーってうるさいですよね。

 

街宣活動は候補者の選挙活動の一部ですが、他にもこんな活動をしています。

 

街宣活動を行う

よく立候補者が駅前で演説したり、街頭に出て道行く人にチラシを渡してる光景を目にしますよね。

 

あれは、街宣活動(街頭で宣伝)と言い、公示日から投票日までの期間に行うことができます。

 

個人的には道を妨げられるので選挙カーより嫌いなんですが、立候補者も必死になってよくやるなぁという印象を持ってる人も多いのでは。

 

この演説以外の街宣活動では立候補者が不在で、後援会のスタッフだけでチラシ配りしてるパターンもあります。

 

チラシ・ハガキ・ポスター配布

街頭で配られることが多いですが、選挙区に住んでる方は自宅ポストにチラシ・ハガキが入っていた経験ありますよね?

 

読まずに捨てることが多いですが、各地域に置かれている選挙管理委員会から立候補者は、選挙権を持つみなさんの住所が記載された「選挙名簿」というものを取得できます。

 

もちろん、選挙以外の目的では使用しません、という条件で。

 

その住所をもとに後援会事務所スタッフが宛名を一斉に作って送付しています。

 

個人的な興味で言うとキャッチコピーやメッセージの広告をどんなものか?を見てから読む読まないを決めています。

 

例えば「皆さんの声を県政に届けます!」とか「○○ ○○ 40歳!」とかもう使い倒されたキャッチコピーは飽き飽きしますね。

 

今は40代で市長になるのが当たり前なので若さアピールは20代まで(。-_-。)

 

限られた時間内に街宣車で街に繰り出す

本記事のメインテーマでもある街宣カー(街宣車)は、候補者が自身の名前と顔を貼り付けたバンに乗り、ウグイス嬢の声に合わせて沿道にいる人に手を振ります。

 

正直、面識ない方に手を振られても返す気はしないし、応援するとは思えませんが。

 

候補者が乗っているならまだマシですが、本人が乗っておらずウグイス嬢だけの街宣カーは厄介です。

 

なんのアクションもなくカンペを見て読むウグイス嬢の声をひたすら聞かされるだけですからね。

 

最近では、都市部や地方都市を中心に「ノー、選挙カー!」を叫ぶ議員もいますが、現状全ての人に名前を露出する意味では、候補者も迷惑だと分かっていながら、仕方なく使う若手議員の現状があります。

 

後援会事務所を立ち上げる

候補者は立候補にあたってまず親しい人や地元の権力者に依頼して、まず後援会事務所を立ち上げます。

 

後援会事務所を立ち上げるメリットは、人とお金を集めることができる点。

 

選挙活動では県議選、都議選ともなれば常に動けるスタッフ以外にもビラ配りや事務所の雑務などたくさんの人出を必要とするので、後援会事務所があると人を集めやすくなります。

 

また、立候補者は選挙で500万~1000万程度は必要になるため、個人で受け取れない応援者からの献金も後援会事務所を通じて受け取ることが合法的にできます。

 

決起大会を開く

選挙活動が行える期間は1週間ほどですが、選挙開始を告げる公示日前に立候補者は地元の有権者を集めて決起大会を開きます。

 

野外で行う場合もありますが(それも迷惑)、ほとんどはホールのある飲食店や会場を貸し切って行われます。

 

私も過去に何度となく参加させられましたが、何が行われてるかと言うと、

・後援会長あいさつ
・立候補者あいさつ
・関連する若手市議や区議が頑張ろう!の掛け声

その地区の風習やしきたりによって違いはありますが、だいたいこのような流れが1時間ほど続きます。

 

どうして選挙活動ってこんなガチガチで古典的なやり方が多いかと言うと、結論から言えば政治に興味があるのはしきたりや形を大事にする高齢者が多いため。

 

だから、若者には選挙が受け入れられないと思うんですが。

 

ネット選挙活動

ネット選挙が解禁!と数年前に叫ばれましたが、ネット上で投票できるわけではなく、ネット上やSNSを選挙活動として有効活用していいですよ!という仕組みです。

 

ツイッターではあまり見掛けませんがどの立候補者もWebサイトを作り、利用者年齢層の高いFacebookアカウントや広告を活用してる方が多いですね。

 

未知数の力を秘めたネット投票が話題になりましたが、これに反対する利権主義の現役議員は多く、日本で導入されるのはいつの日なのか。

 

と言うより、ネットやSNSを使った選挙戦略に古参議員は対抗できないだけ、なのかもしれませんね。

 

だから、私からしたら「ネット投票は許さない!」という若者無視の主張をしておきながら、「若者の投票率が悪い!」と叫んで、真面目に対策を議論してる時間はムダ、だと思います。

 

選挙カーが走れる時間は決まってるの?

お願いしてる様子

朝8時~20時まで約1週間にわたる

選挙カーがウグイス嬢を使って投票を呼びかけることができる期間は公示日から約1週間後の投票日前日まで、と定められています。

 

◎時間帯は朝8時~夜20時まで。

朝は出勤・登校してるからまだ良いとしても長いです。

 

当然、時間を過ぎたら選挙法に反していることになるので、時間外にアナウンスが流れていたらご法度です。

 

小さいお子さんがいる家庭ではやっと眠りについた赤ちゃんを起こしてしまうこともあるし、ユーチューバーは録音できないから大きな迷惑してるでしょうね!

 

投票を呼びかけることができる期間、という表現をしたのはあとで説明する「公示日前に走ってるのはなぜ?」でカラクリを紹介します。

 

地域

毎年のように同じ候補者ばかりのアナウンスを耳にしませんか?

 

立候補者には応援者のたくさんいる地盤とする地域がありますが、県議・区議選なら1週間の中で県内・区内全てを回るのは物理的に不可能。

 

そのため、他の候補者の地盤や行動を予測して戦略を立てるので、自分の票が拾えそうな地域を優先的に回るためです。

 

ウグイス嬢

ウグイス嬢は一般的に雇われた一般人です。

 

もともと放送経験者や、司会者業の人に声がかかりますが、特に表立った報酬はありません。

 

と言うのも、選挙期間中は立候補者は他人に金品を渡してはいけないと言う公職選挙法のお触れがあるためです。

 

そのため、ウグイス嬢が受け取れるのは1日につき交通費(5000円程度)、昼食の弁当、飲み物お菓子など。

 

「立候補者を応援してるからタダでも良いです!」というお人好しはあまりいないと思うので、ほとんどが社会貢献意識があったり、自分の経歴作りのために行う場合がほとんどです。

 

あんまりうるさい時の対処法

選挙カー②
赤ちゃんが寝れなかったり、夜勤の仕事をされてる方は昼に寝るので死活問題ですよね。

 

ここではあまりにもうるさくて我慢できないときの対処法をご紹介します。

 

窓を閉める

1番初めに思い付く方法ですが、春になって暖かくなってくると窓を開けることが多くなります。

 

眠りを妨げるような選挙カーやウグイス嬢の声が聞こえてきたら、まずは窓を締め切りましょう。

 

これだけでも、開けているのとは全然、違います。

 

それでも我慢できない時は窓を締めて音楽をかけたり、ヘッドホンをするとほぼシャットアウトすることができます。

 

時間を過ぎていたら選管に通報

朝8時~20時までが選挙カーで選挙活動をすることができる時間帯ですが、時間通りに始めて時間通りに終わるかどうかは誰も監視していません。

 

地域にある選挙管理委員会は立候補者の重大な違反以外には目もくれないのが現実です。

 

活動時間を過ぎた過ぎないの問題はこちらから選管に電話して、辞めさせるように注意してもらうなどのアクションをかける必要があります。

 

立候補者の目線で見ると、選挙では他候補との足の引っ張り合いをするネガティヴな戦略があるので、票を競うようなライバルの看板や活動方法に難くせつけて、選管に通報するというパターンがあります。

 

ちなみにアメリカでは他候補を堂々と批判するネガティヴキャンペーンという戦略があります。

 

しかし、国民性なのか日本では表向き他人の批判をしませんが、ネチネチと嫌がらせや粗探しを好む傾向がありますね。

 

後援会事務所に電話

1番おすすめなのはチラシに書いてある後援会事務所に電話をする方法。

 

あちらは投票をお願いしている立場上、強気で返すことはできないので「申し訳ありません」「候補者に伝えます」と言った謝罪の言葉が返ってきます。

 

実際、私が後援会事務所にいた時も日に多いときで50件近いそういった問い合わせがありました。

 

丁寧に謝罪して電話を切ると2回目かけてくる人が少ないのを見ると「言いたいこと言ってスッキリしたんだろうな」と感じていました。

 

どうしても我慢できない時は電話で言いたいことを言う、というのはアリですね。

 

うるさい選挙カーはみんなの税金で走っている件

国会議事堂
結論から言うと日本には金銭的な理由が立候補の妨げにならないよう選挙カー・チラシ・ポスターなどにかかる費用を公費で賄ってくれる「公費負担制度」があります。

 

現在、地方統一選挙が行われており4月7日(日)に投開票が行われますが、皆さんから徴収された税金の一部が選挙自体にかかる費用や、立候補にかかる費用に当てられています。

 

地域によって規模や立候補者数が違うので公費上限も異なりますが、内訳の例を見てみると、

 

※平成26年 長野知事選の例(立候補者2名の総額515万を分割)

項目 金額
ポスター作成 約125万円
ビラ作成 約80万円
自動車借入 約21万円
運転手 約18万円
ガソリン代 約12万円
総額 約257万円

www.sankei.com参照

 

この総額約257万円×2名分=約515万円は公費負担でみなさんの税金から支払われています。

 

紹介したのは公費負担の範囲ですが、これ以外にも後援会事務所の運営費・切手代・人件費・弁当代・ウグイス嬢・会場レンタル代・雑費を考えれば総額で500万は自己負担しているのではないでしょうか。

 

知事選の例を挙げましたが、県議・区議選でも同等の金額がかかるでしょうし、国会議員だともっとかかりますね。

 

また、立候補者数が多ければ多いほど公費負担の金額も大きくなっていく仕組み。

 

地方統一選挙の豆知識

投票用紙
併せて豆知識をご紹介しておきます。

 

【2019年】地方統一選挙の日程

今年の統一地方選では知事・政令都市市長・県議選・政令都市市議・衆院補欠・市区長・市区議・町村長・町村議を選ぶ選挙が全国で行われています。

 

・3月21日(木)知事選 告示

・3月24日(日)政令市長選 告示

・3月29日(金)道府県議選、政令市議選 告示

・4月7日(日)前半投票

・4月9日(火)衆院補選 告示

・4月14日(日)市区長選、市区議選 告示

・4月16日(火)町村長選、町村議選 告示

・4月21日(日)後半・衆院補選 投票

www.nhk.or.jp参照

 

選挙カーを使わない選挙は増えてきている

2015年に乙武さんがツイッターで選挙カーがうるさいことに言及したつぶやきに現職議員が一斉に反対したことがありました。

選挙カーに関する議論は昔からあった訳ですが、本質である「選挙カーの有用性」が実証されない限りここ一番での選挙では、確実に使われます。

 

立候補する側は必死に選挙活動を行なっていて、有効だと思うものは藁をもつかむ思いで全てやってますから、自分に興味を持ってくれない住民の苦情をいちいち聞いてられないですからね。

 

ですが、市議レベルでは確実に「ノー、選挙カー!」が広まっており、使わないこと自体を公約に掲げちゃってる候補者の方もいるぐらいです。

 

いずれにしても、ネット選挙が進んでネット投票が解禁されない限り、うるさいまま走り続けるでしょう。

 

公示日前にも選挙カーが走ってるのはなぜ?

実は、私も後援会事務所の手伝いをするまでは知らなかったことなんですが、そもそも日本には「政治活動の自由」があるので選挙あるなしに関わらず活動を行うことは可能です。

 

日本の政党もこれに該当しているから日常的に、政党のアピールをしたり後援会を行ったりすることが出来ます。

 

「選挙と政治」は共通している事柄ですが、公職選挙法に定められた活動においては異なる意味を持っています。

つまり、

「選挙活動」と「政治活動」の違い

・「私に投票お願いします」は選挙活動。

・「今の県政で何が得られましたか?」と政治批判したり、自分たちの考えを述べるのは政治活動。

 

「私に投票お願いします」は定められた公示日から投開票前日までの1週間の選挙期間にしかできないことで、「今の県政で何が得られましたか?」という政治活動は時期を問わず年中できることになります。

 

だから、公示日前に選挙カーが走っているのは政治活動の一環であって、投票お願いしますのような直接、選挙に関係あるようなアナウンスは行いません。

 

その代わりに、「明るい県政を目指します」とかそういう文言を選ぶんですよね。

 

まとめ

ポスター掲示板
まとめですが今回の記事をまとめると、選挙カーの走る期間は以下。

 

期間:告示日から1週間後の投開票日の前日いっぱい
時間:朝8時~20時まで

「選挙カーの有用性」がデータで実証されていない現状があるので、まだ今後しばらくは無くならないと思われます。

 

どうしてもうるさい!と我慢できない時にできる対処法は、

対処法
①窓を閉める(音楽もしくはヘッドホン)
②選管に通報する(時間外に行っていた場合のみ)
③後援会事務所に苦情の電話を入れる

これくらいしか対処法がない、というのが現状です。拒むより上手に付き合っていく方法を考えるしかありませんね(´・ω・`)



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