利回りの高いおすすめの債券TOP5/米ドル外貨建てを推奨する理由

アメリカ紙幣



※今回は投資中級者以上向けの記事になります。

資産が大きくなって「じゃあ投資を始めよう!」となった時に、稼ぎ頭の株式と違ってポートフォリオに安定感をもたらしてくれるのが社債や国債の存在。

今回は利回りの高いおすすめ債券TOP5と、先進国・新興国ではなく米ドル外貨建てを推奨する理由をご紹介します。



債券とは?分かりやすく解説

お洒落なデスク
分かりやすく説明すると国・会社・銀行などが事業に必要な資金を借り入れるために貸し主に発行する”借用書”のようなもの。

 

正確には借用書ではなく「証券」という扱いになりますが、これは借りているという証明書であると同時に返済方法・返済期限・利息などを明記したものになります。

 

商品の特性

亀
国債や社債には満期(返済期限)が決められており通常であれば、

●10年もの
●5年もの
●3年もの

に分類されます。そして満期を迎えると投資家が貸し付けた額面金額が利息と一緒に戻ってくるという仕組み。ようは銀行の金貸しと一緒で「お金を貸すから毎月、利息つけてな~!」というやり取りと同じですね!(^^)!

 

この満期は証券を発行する国・会社・銀行が最初に設定するものですが、急にお金が必要になった時はその時点での市場価格で換金することができます。

 

ちなみに、現在は”証券”という紙の証書が実際に配られるわけではなくペーパーレス(無券面)による発行が主流になっていますね(*´з`)

 

債券市場の仕組み

債券市場の位置づけ
金融商品にはそれぞれ異なる”市場”というものが存在しており、「債券市場」は金融市場の中でも”長期金融市場”に該当します。

 

その長期金融市場からさらに派生したものに分類されるんですね(*´з`)

 

そして、とてもややこしいのですがさらに発行のタイミングや属性によって4つに区分けされています。

区分 市場 特徴
発行タイミングによる区分 発行・流通 新規・既発債を取り扱う
現物・先物による区分 現物・先物 現物または先物を取り扱う
取引所か店頭による区分 取引所・店頭 取引所を通すまたは、取引所を介さず取引する
国内か国外による区分 国内・海外 日本で発行されたものかまたは、海外で発行されたもの

 

一概にどれが良いという話しではありませんが商品の特性を知るうえで知っておきたいのは国内債券を取り扱う場合は、我々は日本人なので為替の影響を受けません。

 

💡しかし、米ドル建てや外貨建ての場合は海外の商品を買い付けるわけですから当然、為替による変動リスクが発生することはしっかり理解しておきたいですね(^^♪

 

最近は世界経済や地政学リスクに貿易戦争が起こっているためどの地域も不安定ですが、割と日本国債は安定しているということで海外からわざわざ日本国債を買い求める人が意外と多いようです。

 

国債を買う人は機関投資家・ブローカー・ディーラー・個人投資家までさまざま。

 

債券利回りの計算方法

パソコンと電卓
債券は同じものでも購入した時点により利回りの計算方法が若干異なるため、この計算が苦手という方も多いかもしれません。

 

計算する上で参考にする数値は、

①表面利率

②残存期間

③価格

この3つを把握したうえで計算するのが一般的です。ちなみに「利率=利回り」と勘違いする方が多いのですが、実は2つは全く違う意味を持っています(^^♪

 

2つの意味合いの違うをまとめると、

●利率=額面金額に対して年間で受け取る事が出来る利息の割合のこと

●利回り=利息収入を含めた債券全体の年間収益の割合のこと

なので利率が1年間に受け取れる利息の合計のことで、利回りは額面金額より安く購入した場合の差額も含む合計のことを表しています。

 

では、実際の計算方法はどうなっているのか?という部分ですが、

💡利回りを求める公式={表面利率+(額面金額-購入価格)÷残存期間}÷購入価格×100

 

ちょっと計算するのが面倒ですがどんな場合でも基本的にはこの公式を用いれば答えが導き出されます。

例えば、

額面金額100円、購入価格98円、残存期間は5年、表面利率は2%での場合

これを上記の利回りを求める公式に当てはめると{2+(100-98)÷5}÷98×100=2.44897…%。

小数第2位は四捨五入するので最終的に期待できる利回りは”2.5%”ということになります。

債券投資のメリット・デメリット

注意を促すマーク
ここでは、国際や社債が持つメリットとデメリットをいくつかご紹介しておきます。

 

メリット①安全性・信頼性が高い




国債・社債は投資対象となる金融商品の中でも特に”安全性”が高い商品。

 

その理由は償還日までの間に仮に債券の価格が変動しても、償還日を迎えれば額面金額が必ず返済されることに由来しています。

 

資産家のポートフォリオには必ずと言っていいほど国債や社債が組み込まれていますが、その割合は資産全体の10%~50%と運用するスタイルや目的・年齢によってさまざまですね(*^^*)

 

ちなみに「ウォール街のランダムウォーカー」で紹介された年代別アセットアロケーションを見てみると、

20代では株式70%・債券15%・不動産10%・現金5%と株式中心の設計が推奨されていますが、50代になると株式55%・債券27.5%・不動産12.5%・現金5%の割合が推奨されています。

 

これは年齢によって安全性とリスクのバランスを取るためのものですが、若いほど失敗してもやり直しがききますが高齢だとそうはいきません。

 

それほど株式の方がハイリスクハイリターンなのに対して、債券の方が株価暴落や経済悪化による影響が少なくクッション役になると考えられえています。

 

また最近では、オール株式の方がトータルで見るとリターンもリスクも優れているという統計が出ていますが、未だに資産の地盤を作るうえで国債・社債は人気が高いと言えますね(^^♪

ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第12版> 株式投資の不滅の真理

メリット②手間がかからない

国債や社債は最初の購入時以外はほとんど手がかからないというメリットがあります。

 

購入時の価格は市場の流動性によって変動していますが基本的に受け取る時点の金額は”額面金額”が適用されます。

 

そのため、購入時に利回り計算をしたらあとは基本、放置でも問題ないでしょう。

 

株価の場合は変動する価格に振り回されるため毎日価格をチェックしておかなければなりません。翌朝起きたら株価が暴落して赤字になることだってあり得ますからね(*´з`)

 

国債の場合は国がなくなるなんてことは可能性としては限りなく低いわけで、大手の社債でも同じように倒産リスクはあるもののあまり現実的ではありませんから。

 

デメリット①リターン(収益)が低い

安全性を求める意味合いで買われることが多い国債や社債。

 

その安全性の反面、当然受け取れる利息は年間5%未満と少ない場合がほとんどです。反対に表面利回りが5%以上に設定してある商品があったら「怪しい!」と考えて本当に安全な商品なのか確認することをおすすめします(*´з`)

 

ただし、新興国の場合は10%以上の商品もありますが、かなり地政学リスクや為替リスクは大きなものになるでしょう。

 

実際は額面価格より購入できれば購入価格との差額分も受け取れるので、決してバカにならない資産になるでしょう。

 

年間3%の利回りだとしても1,000万円なら年間30万円。1億円なら300万円です。

 

デメリット②為替変動リスク

国内で国債や社債を買う場合は円建てで商品を購入することが基本になりますが、海外の国債や社債を購入する場合はドル建てや外国通貨建てになるでしょう。

 

現在は円高ドル安が進行していますが急激なドル安が進んだりするとドル通貨の価値は下がり続けます。

 

そうするとドル建てで買っていた国債や社債は為替差損で損をする場合もあります。でも、反対にドル高になれば差益分がプラスになるという特性を持っています(*´з`)

 

購入時点では将来の為替予測は難しいのでドル安が進んで若干の変動リスクがあることは覚えておいた方が良いでしょう。

利回りの高いおすすめの債券TOP5




利回りが高く安定した国債や社債を追求するには国内ではなく、海外に目を向ける必要があります。

 

しかし、日本にいながら外国債を買う方法は①証券会社を通じて買う、②国債が含まれている投資信託・ETFを買うのいずれかになるでしょう。

 

三菱UFJ「米国債オープン」

米国国債
≫公式サイト「MUFG」はこちら

こちらは世界最大の経済大国・アメリカの米国国債をメインに投資している「米国債券オープン」。

 

格付け会社のムーディーズから「AA」、S&Pから「Aaa」と高い評価で信頼性を得ている米国債。この商品は毎月配分型で安定して年2%近い利回りを受け取ることができます(^^♪

 

ちなみに、新しい新発債はあまり出回っておらず三菱UFJから購入する際は、既発債のものを購入する場合が多くたまに販売がストップしている時期もあるので確認しておきましょう。

 

なお、為替ヘッジは行われていないため為替変動リスクが伴いますが、ドル円の推移を見てみると夏場8月~9月で大底を叩いた感があり、毎年冬に向かってドル高になっていく傾向があるため半年は大きなリスク要因がなくおすすめです♪

 

「アムンディ・米国債ファンド」

アムンディ米国債
≫公式サイト「アムンディ・ジャパン」はこちら

こちらは「アムンディ・米国債マザーファンド」を通じて米国債の他に米国物価連動国債、国際機関債など関連分野に対しても包括的に投資しているマザーファンド型。

 

この商品の特徴は物価連動国債が組み入れられていることで物価の動向に応じて元金が増減するため、インフレになればなるほど利益が大きくなるという仕組みになっています(^^♪

 

今年に入ってFRB(米連邦準備理事会)がアメリカの政策金利を引き下げつつありますが、世界経済の鈍化に比べてアメリカの経済成長率はそこまで目に見えて悪くなっていません。

 

今年1月には22,000円台まで下落していたNYダウは現在は27,000円台と高い水準で推移しているため、米国にあって利益が大きく増えるこのファンドはなかなか秀逸な商品と言えるでしょう♪

 

楽天証券「BIV バンガード・米国中期債ETF」

バンガード
≫公式サイト「RAKUTEN 楽天証券」はこちら

バンガード社は株式・投資信託を運用したことがある投資経験者なら誰もが一度は耳にしたことがある世界最大級の運用会社。

 

この商品はそのバンガード社の米国中期債券ETFを入れ込んだもので、特徴としては残存期間が5~10年の米国債、政府機関債のほかに格付け会社・ムーディーズによる格付がBaa3以上の社債などを含んでいる点。

 

また、バークレイズ米国政府/クレジット浮動調整(5-10年)にインデックスする形で連動しているので、ポートフォリオにより安定感をもたらしてくれるでしょう(^^♪

 

想定利回りは2.5%~3%ほどと高めなのも魅力的ですね♪

 

SBI証券「三菱UFJフィナンシャル・グループ 社債」

MUFG
≫公式サイト「SBI証券」はこちら

こちらは国内大手の銀行「三菱UFJフィナンシャル・グループ」が発行している社債。

 

ほとんどの場合が新規ではなくて既発債になりますが利付債で、年2回利息を受け取ることができます。屈指の企業であり、大崩れすることは考えにくいのではないでしょうか(^^♪

 

ちなみに、この商品はドル外貨建てで年利回りは2%前後ほど。今から購入しても残存期間は約3.5年ほど残っています♪

 

SBI証券「ソシエテ・ジェネラル 米ドル建日経リンク債」

ソシエテジェネラル
≫公式サイト「SBI証券」はこちら

こちらの商品はフランスでBNPパリバに続くメガバンクの「ソシエテ・ジェネラル」の社債。

 

世界約80カ国以上で個人と企業を相手に取引する実績を持っていますがこの商品の特徴は”日経平均リンク債”という日経平均株価の変動によって償還金額や利率が変動する点。

 

このリンク債の最大の武器は日経平均株価が水準以下になると償還価格(額面金額100%)で償還され、あらかじめ決められた基準価格以上となった場合は高い利率が適用されるなどまさに美味しいとこどりです(^^♪

 

ちなみにこちらも米ドル外貨建てで想定利回りは2%~最大7%ほどになる場合も♪

米ドル外貨建てを推奨する理由

経済関連の新聞
おすすめの国債・社債で紹介したのはいずれも米ドル外貨建ての商品ばかりですが、ここではドル建てを推奨する理由をご紹介します。

 

推奨する理由①NYダウは年初安から大きく飛躍

ドル円株式相場アムンディ・マーケットレポートより引用

2019年は年初の「フラッシュ・クラッシュ」と呼ばれる市場の暴落に加えて米国と北朝鮮の地政学リスク、中国との貿易戦争、メキシコとの国境問題、サウジの石油施設攻撃などたくさんの問題を抱えてきました。

 

また、昨年から世界から注目されていた政策金利の引き下げは現時点で2.25%まで下げられており、先行き不安が市場に蔓延していましたがいざ、下がるとなると影響も限定的で9月時点ではドル円は108円前後、NYダウは27,000前後と上昇してきています。

 

特にこのNYダウは2019年初に22,000台を割り込むなど市場は過剰なリスクオフ状態になり、ダウ暴落説も囁かれていましたが結局は9月になって昨年10月来の高値をさらに更新するなど堅調さを見せつける結果に(*´з`)

 

今後もトランプ大統領の動向に左右されることはあると思いますが安定的にインフレが進めば、ドル外貨建ての商品は恩恵を受けやすくなると言えるでしょう♪

 

推奨する理由②雇用情勢は低水準ながら平均賃金は高水準

NFPと失業率アムンディ・マーケットレポートより引用

米国の一般国民の経済状況を表す手法に非農業部門雇用者数(NFP)と呼ばれるものがあります。

 

これは、直近1ヵ月の農業部門をのぞく部門の雇用者数を表す数値で毎月初めに発表されています。上図はNFPと失業率の相関グラフですが2019年のNFPは減少傾向にありますが失業率は反比例していることが分かりますね(^^♪

 

2019年8月は前月比+13.0万人で経済が安定してると言われている15~20万人よりは低い水準ですが、グラフ下の”賃金伸び率”を見てみると少し上昇気味。

 

民間企業時間当たり平均賃金は、前年同月比+3.2%と+3%台を維持しており、総賃金が同+4.4%であることから見てもこの”伸び”が足元の個人消費を下支えしたと推測されます(*´з`)

 

このような傾向からNFPが悪い数字でも個人消費が下がらなければデフレにはなりません、それにドル通貨は現在の為替市場においてかなり高金利の美味しい通貨になっています。

 

簡単に下がることはあまり想像がつかないことからドル外貨建てのメリットを享受することができるでしょう♪

まとめ




今回はここまで資産を安全なものにするポートフォリオの中に安定感をもたらしてくれる国債や社債などおすすめの”債券”についてご紹介してきました。

 

長期間、保有する株式と国債・社債では前者の方がメリットが大きいという調査データがあるようですが、今後もまだポートフォリオにバランスをもたらしてくれる国債や社債の人気は衰えることはないでしょう。

 

高リターンと派手さがないことから個人投資家からはあまり注目されておらず、対象商品も少ないものですが今後はETFや物価連動国債、日経平均リンク債などと組み合わせて”ハイブリッド証券”に限りなく近い商品が人気になると予想しています(*´з`)


ABOUTこの記事をかいた人

ブログ・投資・ビジネスをメインテーマにした俳句ブログ『Office Exitの俳句』編集者。ブログ運営→投資→ブラック企業から独立。ブログ収益360万、投資収益450万。趣味は俳句。特技は俳句。仕事も俳句。NHK全国俳句大会『入賞』、枕草国際俳句大会『入賞』、子規顕彰全国俳句大会『入賞』、福岡総合俳句大会『優秀賞』。