【2020年】小学校のプログラミング必修化の対策とは?教育ママとパパ向け

少女

2020年から小学校でプログラミング授業が取り入れられることになったことは保護者の皆さんご存知だと思います。

これは2017年に行われた学習指導要領の改定にともない「情報活用能力」の育成に国が本腰を入れたことに由来しています。

今回はお子さんの教育に敏感なママパパ向けにプログラミング必修化の流れと対策方法、おすすめの教材をご紹介していきます。


小学校のプログラミング必修化の内容

①教室

教育導入の位置づけ

冒頭でも触れたように、2017年に学習指導要領が改定されました。


これは正しい順序で示すと、

世界で活躍するAI人材の育成が課題として国会で議論される

2016年にアベノミクスの新しい成長戦略の1つとして「未来投資戦略2018」が導入されることが決定(「首相官邸」参照)

2024年以降プログラムを含む「情報」科目が新たに大学受験に出題されることが決定

同じく2020年からプログラム言語や倫理的思考力について早い段階からの免疫が必要になるため、それらを含めた案が「学習指導要領」に盛り込まれた

2020年から小学校の授業でプログラミングが必修化される

2021年から中学校では「技術・家庭科」の専門分野が拡充される

2022年から高校では「情報l」に関する授業が高度になる

このような流れになっており、2018年当時の小学校高学年が大学受験をするタイミングに合わせて段階的に導入されるようになっています。

日本はIT教育に関しては中国に遅れをとっている印象はありますが、まさに国家プロジェクトでのAI人材育成の一環であることが分かります。

小学校での授業はいつから?何年生から?



2020年度つまり2020年4月以降から小学校で順次、授業が開始されていきます。

しかし、結論から言うと現時点(2019年5月時点)では「何年生からスタート」とか「何月何日から開始」と厳密に決まっていません。

これは学校側にどのくらいPCが備わっているか?また指導する教科担任が十分にいるか?などの人・設備状況や、都道府県単位での環境作りの進捗によっても異なるためです。

加えて、教育指導要領に定められている必要な授業数が都道府県によって差があり、時間割りを決める主任者によって学校単位でも異なります。

教育指導要領が改定された2017年3月の約1年後の2018年3月に文部科学省から「小学校プログラミング教育の手引」が作成されました。

これは、学校向けの手引ですでに改定・第二版が作成されていますが、まだ公開から1年ほどしか経過しておらず教育委員会や小学校で議論され策定されている段階。

すでに先行的にIT教育の導入を実施しているモデル校や教育委員会は存在しますが、指導例や手引の改定などに追われているため実際に2020年4月から満を期して授業を始める学校は少ない可能性もあります。


プログラミングの授業は誰が指導するの?



すでに小学校では2020年に向けた小学5・6年生の「英語」必修化、そしてこれまで1人の教師がすべての科目を指導していた「学級担任制」から「教科担任制」に変更、という2つの課題を抱えています。

世の中全体で見ると教師が少ないという社会問題があり教職の世界にもワークシェアリングを根付かせようという動きがある中で、2020年を見据えて英語必修化、教科担任制、プログラミング必修化とすべてを計画するのは本当に骨が折れることだと検討がつきます。

当然のように「教科担任制」が導入されれば、専門特化した新しい教師がやってきてプログラムの授業を担当するのかと思いきや、実はそうではないのです。

先ほど紹介した「小学校プログラミングの手引き」にこのようなQ&Aが掲載されていましたので、一部をご紹介します。

Q:プログラミングなどICT活用が得意な教師と、そうではない教師がいますが、プログラミング教育をしっかりと実施するには、どんな工夫が必要でしょうか?

A :小学校プログラミング教育は、プログラミングやICTに関する高度な専門性が求められるものではありません。教師自らがプログラミングを体験し、プログラミングはそれほど難しいものではないということを実感していただきたいと思います。
「小学校プログラミングの手引き」より引用

これが意味するところはつまり、現在いる教師がプログラムを学んで子供たちに教えるということ。

確かに、必修化の対応するためのPCやWi-Fi環境などの設備投資に対して自治体(国)から補助金が出ることは考えられますが、必要以上に全国の小学校が全て専任の教師を雇うことは現実的ではありませんからね。

現在、多くの教師が「ライフイズテック(Life is Tech ! )」などの教育ベンチャー企業が主催する「教師対象キャンプ」に参加したり、商工会が主催するIT指導教室に通っているのが現状です。

【対策①】プログラミング教育について理解する

②理解する

プログラミング言語とは

一概に言語と言っても色々な種類があり、それぞれ異なるコンピューターとの言語・やり取りが行われています。

例えばスマホの場合、iPhoneなのかAndroidなのかによって使われている言語は、

・iPhoneの場合:「Objective-C」

・Androidの場合:「JAVA」

・当ブログのようなWEBサイトの場合:「HTML/CSS」

とこのようにどの言語でも同じようにGoogleでネット検索したり、アプリを使うことは一緒ですがOS(頭脳)が違うだけで使われている言語も異なり、また言語の種類によっても人間がコンピュータに対して行う命令の手順や組み込み方も異なってきます。

ちょうど日本人が日本語のルールに従って主語・述語・動詞・形容詞を使うのに対して、アメリカ人は英語というルールに従って日本語とは異なる文法になるのと同じ、と言えばイメージしやすいでしょうか。

一般的に世の中でよく使われているプログラミング言語の種類は、


・C言語

・C++言語

・JAVA

・Objective-C

・PHP

・Ruby

・HTML/CSS

・Python

このあたりが世界中でよく使われている言語です。ちなみに、NHKでお馴染み厚切りジェイソンさんが出演する「why?」では、Scratch(スクラッチ)と呼ばれる入門用言語が使用されています。

多くのプログラム教室で利用されている入門言語はほかにViscuit(ビスケット)、Unity(ユニティー)などがあります。

小学校の授業では実際に難しいコーディングまで行うわけではありませんが、簡単な入門用ソフトを使用して体系的なものを学んだり、文字入力などのコンピューターの基礎操作を学ぶことが予想されます。

5歳からの「レゴ WeDo2.0 for home by アフレル」

プログラミング授業の注意点

「授業は誰が指導するの?」の項でも触れましたが、実際に小学校の子供たちにプログラムを指導するのはこれまでIT専門ではない「国語」「算数」「理科」「社会」など、通常科目を専門とする教師が担当します。

小学校で学ぶ「科目」ではコーディングを行うほど専門的ではなく、

小学校プログラミング教育は、プログラミングやICTに関する高度な専門性が求められるものではない。(以下、省略)

「手引き」に記載されているくらいですから。

しかし、教師によってはプログラムの性質や目的に対する理解度や興味に幅が出ることが予想されます。今の若い教師世代でも子供の頃からプログラムに慣れ親しんできたわけではありません。

つまり、授業を担当する教師の熱量やスキルによって学ぶ子供たちの習熟度に他校と差が出る可能性があります。また、小学校では通常の「国語」「算数」科目でも学習が早い子ではなく、遅い子に合わせて進んでいくことが当たり前。

その意味では、早くから受験対策を意識されているご家庭では今後、大学受験を控えプログラミング科目に対して習い事や教材を買ってあげるなどの機会を作ってあげることが欠かせないでしょう。

ご家庭でのプログラミング学習に、レゴのロボット教材を。

柔軟なプログラミング的思考を身につけるコツ

現在の小・中学生はスマホを持っていることは珍しくなく、また幼い頃からネットに親しんでいるため一定のITリテラシーを持っている世代。

しかし、言語に関しては、詳しい方ならよく分かると思いますが独特の思考回路を理解する必要があるため、ネットリテラシーとは別物、と考える必要があります。

プログラム思考を身に付けるためのコツは皆さんも必ず1度は目にしたことがある「フローチャート」を考えればとても体系的に分かりやすい、と言われています。
フローチャート

コンピューターはフローチャート図のように「いつ・どこで・どんな情報を・判断・実行」を絶えず忠実に繰り返しており、フローチャートにすることで全体の流れが分かりやすくなります。

小学生の子どもの場合、感情が素直に優先されるため倫理的に行動していることは少ないと思いますので、実際に毎日の行動や起こったできごとをフロ-チャートにしてみましょう。

全ての手順を明確にすることで正しいプログラム的思考を身に付けることができるようになります。これだけでも、知っているのと知らないのとではよりプログラムが深くなっていくにつれ大きな差となって現れるでしょう。

【対策②】親はどんな対応をするべき?

③パソコン少年それでは、実際に保護者のみなさんは小学生のお子さんにどのような対策を取っているのでしょうか。

プログラミング教室の習い事に通わせる



2013年頃から全国的に小学生向け学習教室は右肩上がりに増え続けています。

GMOグループが運営するIT教育メディア「コエテコ」「船井総研」が共同で行った「プログラミング教育市場調査」によると、

船井総研
【調査概要】
調査方法:船井総研によるプログラミング教育市場関係者へのヒアリング、調査主体ならびに調査機関が保有するデータ、公開情報の収集
調査期間:2018年3月~4月
調査対象:以下に該当する民間運営で月謝制の継続受講型の子ども向けプログラミング教室・スクール
①ロボット製作とプログラムをかけ合わせて学ぶ「ロボット・プログラミング教室」
②プログラミングを学ぶことに特化した「教室」
「プログラミング教育市場調査」より引用

このように2013年の662教室、2018年には9,071教室と約13倍の勢いで増え続けている状況。

内訳をみると「ロボット・教室(93.3%)」、「教室(6.7%)」。子どもが興味を持ちやすいロボット制作を目的とした教室が9割以上を占めています。

気になる教室の費用ですが、ほとんどが月謝制で6,000円~15,000円と金額に開きがあります。これは、各教室が設定している金額の違いもありますが、教室によっては入門コース・アプリ開発コース・ロボット制作コースなど複数コースがあり、レッスン回数や少数・大人数(10人以上)など条件が異なるため。

これらの教室に通わせるメリットは、講師がIT分野の出身者や会社を運営していることが多いため、より専門的な知識を追求することができます。将来、ITエンジニアやIT関連の職に就きたい子供には必須と言えるでしょう。

反対にデメリットとしては月謝費用がかかること、そして専門的ではあるものの統一された教え方の指針がないため通う教室によって向き不向きがある可能性があります。

もっともおすすめの小学生向けプログラミング教室は2018年に「経済産業省 ものづくり日本大賞」で特別賞を受賞し、学校教材や教育玩具を作っているメーカー「アーテック」が運営する「ArTec エジソン アカデミー」。


このArTecでは身につけるべき力を明確に掲げており、ロボットコンテストにも参加できるため目的意識を持ってロボット制作に取り組むことができます。

Artec身に付くチカラ

全国に900以上の教室があり、初月から前置きなしでロボット作りに取り組むことができるので、自分でプラモデルやレゴブロックで作るのが好きな小学生の男の子にはうってつけ!

興味のある方は現在、無料体験が行われているのでまずはママやパパさんの目で見て確かめてみることをおすすめします!



全国900以上の教室で体験教室受付中!

自宅で教材・ソフトを活用して学習させる



教室に通う以外に学習できる方法としては自宅PCを使って通信販売教材・ソフトを利用する自宅学習の方法があります。

この方法の場合、まずママやパパがプログラム指導を行う必要があるため、円滑に教材を進めていくための最低限の知識を身に付ける必要があります。

そして、プログラム操作を行うための「タブレット」は必需品になります。教材によってはPCやスマホにも対応していますが直感的に操作するアプリの場合はタブレットの方が操作が明快になるでしょう。

自宅学習のメリットは費用を抑えられること、そして一緒に学習することで大人も子供も楽しむことができる点デメリットは、自宅では緊張感がないため思うように学習が進まないこと、プログラムに不測の事態のときに対処できない点

ITに詳しいママやパパなら良いですがそうでない方にとって教えることが至難の業になってしまいますが、そんな時は現役エンジニアにいつでも相談できるサービスなどもあるので、利用するのも手ですね。

【対策③】習い事が増やせない教育ママパパにおすすめしたい小学校用プログラミング教材

④プログラミング教材ここでは、習い事を増やすことが金銭的に厳しいご家庭や、すでにいくるも習い事を掛け持ちしているので時間的に厳しいご家庭向けにおすすめの自宅用の教材を2つご紹介しておきます。

Afrel(アフレル)



Afrel(アフレル)は、小学生・中学生・高校・指導者向け教材を販売している会社。今回おすすめしたいのは5歳から始められるレゴブロックを使ってプログラミングを楽しむことができる「レゴ WeDo2.0 home by アフレル」。

学びの流れ(アフレル)
レゴブロックを使い好きな形のロボットを作り、プログラムも簡単なので初心者のママやパパさんでも一緒にお子さんと楽しみながらプログラミング的思考を学ぶことができる入門用教材。

※教材・レゴブロック・サポートが含まれていますが、プログラム操作を行うタブレットは自分で準備する必要があります。

≫詳しくはこちら5歳からの「レゴ WeDo2.0 for home by アフレル」



また、10歳以降を対象としたより本格的な教材「EV3 for home by アフレル」レゴ社とMIT-マサチューセッツ工科大学が共同開発したロボティック製品もおすすめ。

こちらは「レゴ WeDo2.0 home by アフレル」のステップアップとして、またより高度なロボ制作をしたいと思うようになった時に向いています。

≫詳しくはこちら10歳からの「教育版レゴ マインドストーム EV3 for home by アフレル」

embot



こちらはイーフロー株式会社が開発した段ボールで作るスターターキットの「embot」。可愛い段ボールのおもちゃを遠隔操作で動かしてプログラム的思考を学ぶことができます。

価格も5,000円以下と格安なのが人気の理由。amazon売れ筋ランキングでも「2位」にランクインしたほど注目が集まっています。

embot
段ボール作りからプログラムまでの操作も簡単。何より自分でデコレーションできるのでロボット作りに興味がない女の子でも気軽に楽しむことができます。

※対象年齢は6歳以上、AndroidタブレットやWindowsタブレットは自前で準備する必要があります。

≫詳しくはコチラロジカル思考が身につく!【embot】プログラミングおもちゃ

【対策④】無料で学べるプログラミング教育チャンネルがある

⑤TVここでは費用をかけずとも小学校のお子さんがプログラムを学ぶことができるサービスをご紹介します。

NHK for school「why?プログラミング」

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前回の記事で小学生向けアプリ「NHK for School」を紹介しましたが、お馴染みEテレでもIT系番組が配信されています。

厚切りジェイソンさんが出演する「why?」では、プログラム言語「スクラッチ」で出来た不思議な世界「スクラッチ・ワールド」が舞台。

不具合からおかしくなった世界の危機を救うため、新人隊員ジェイソン(お笑い芸人・厚切りジェイソンさん)と天才プログラマー・ラムと弟・プログが問題解決する。

魅力は番組視聴だけでなく実際にスクラッチが利用できる「ワイワイプログラミング」を活用すればお金をかけずにカンタンに操作を体験することができます。

パソコン購入者向け無料レッスン動画サービス「MY first PC」

先取りパソコン
「MY first PC」は今後の教育改革やマイパソコンの重要性など親御さん向けに有益な情報を集めた「パソコン学習」の情報サイト。

実はこのサービスはPCメーカーから成るWDLC(ウィンドウズ デジタルライフスタイル コンソーシアム)という団体が運営しており、これから新たにお子さんのパソコンを購入する予定のある方向けに無料で、

・PC起動

・タイピング

・Microsoft Office

・プログラミング

のレッスン動画を期間限定で配信しています。お子さんのmyパソコンを検討している方にはおすすめしたい情報サービスですね。

IT教育の豆知識

⑥Mac併せて知っておきたい豆知識をご紹介しておきます。

プログラミング教育は小学校だけではない?

冒頭でも触れましたがプログラミング科目が必修化されるのは小学校だけに限ったことではありません。

2021年度から中学校では「技術・家庭科」科目が小学校と比べてより具体的になり、実際に生徒がプログラム制作を行うことが想定されます。

単に制作するだけでなく動作確認・バグの除去(デバッグ)・情報通信ネットワークの仕組みを学ぶなど一歩踏み込んだ内容を学習する予定。

また2022年度からは高校で習っている必修科目「情報I」がより専門的になります。人工知能や画像認識など世界中で広く使われているテクノロジーについて学んだり、ソフトウェア・アプリ開発も行われるでしょう。

小学校で使われるPCのOSは94%がWindows

現在、会社にある業務系PCのほとんどはWindowsが使用されていると思いますが、ITエンジニアやWEBデザイナーから支持されているのはApple社のMac。

日本に深く根付いているのはやはり前者のWindowsの方ではないでしょうか。

2018年10月に文部科学省から発表された「学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果」によると、

・全国の小中高や特別支援学校に設置されているPCは約210万台。

・教育用コンピューターのOS(基本ソフト)は約94%がWindows。

・2020年1月にサポートが終了する「Windows 7」が約80万台。
THE SANKEI NEWSより引用

2020年のプログラミング教育がスタートする時期までには全てのPCがプログラム専用アプリのダウンロード対応するために、「Windows 10」など最新に更新され、新たにPC追加されるものもWindowsが大きな割合を占めるでしょう。

現時点では、MacよりWindowsの方がプログラム教育の面でもサポート対象とされていることが多いため、Windowsの方が恩恵を受けやすくなっています。

まとめ

⑦猫とPC今回は2020年のプログラミング教育のスタートに先駆けてどんな対策を取れば良いかご紹介してきました。

今回の結論をまとめると、

対策①プログラミングについて親御さんも言語の種類・注意点・プログラム思考を身に付けるために最低限の知識は必要。

対策②必修化にともなって多くの家庭で実践されている方法は教室に通う・自宅教材を活用する。

対策③自宅用教材はたくさん種類があるが特にAfrel(アフレル)・embotが人気が高く価格も安いのでお子さんのレベルに合わせて教材を選択することができる。

対策④何らかの事情があって費用をかけられない場合や少しだけ体験してみたいという場合にはNHKのEテレで放送されている番組「why?」や「ワイワイプログラミング」を活用すればスクラッチを学んだり、体験したりすることができる。




ABOUTこの記事をかいた人

ブログ・投資・ビジネスをメインテーマにした俳句ブログ『Office Exitの俳句』編集者。ブログ運営→投資→ブラック企業から独立。ブログ収益360万、投資収益450万。趣味は俳句。特技は俳句。仕事も俳句。NHK全国俳句大会『入賞』、枕草国際俳句大会『入賞』、子規顕彰全国俳句大会『入賞』、福岡総合俳句大会『優秀賞』。